LinuC レベル1のお勉強をしながら思う 記述問題は早めからゆるゆると手をつけた方が良いと思う

LinuCの対策についてみてると,コマンド問題は苦行問題で,仕方がなく最後にがんばって詰め込む,というのをときどきみかける。

これについて,コマンド問題のほうが案外楽なケースがあり,序盤からゆるゆるとやった方が良くない?という話を書いておく。

あずき本の記述問題(ファイルやパスの記述も含むなので以下はこう書くこともある)は,こういう視点で対策するにはちょうど良い難易度だと思う。ただ,問題数が少ないが。

選択問題より記述問題が簡単というケースもありえる

コマンドも最初からオプションまで覚えに行ってると大変で,まずはオプションなしでだいたいの目的から白紙でスペルが書けるようにするだけでもやっておくのが良いと思う。

選択問題とコマンド問題は,作り方によっては難易度が逆転する。

荒唐無稽だが次のような例を考える。まず,

  • 次のlsのオプションで実在するものに「全て」チェックを入れなさい
  • 次のlsのオプションとその説明の組について正しいものを「全て」選べ

があったとする。この問題と

  • ファイル一覧の出力が示されて,これを得るためのコマンドは何か?打ち込め(オプション欄は全部打ち込み済)

を比較する。どう考えても"ls"とだけ打つ問題の方が楽ではないですか?

点数になりきらないにしてもメリットはある

簡単なコマンド問題は出るか出ないかは不明(仮にわかってても書けない)。よって,点になるかを考えると後回しという気持ちもわかる。ただ,ここでは勉強の効率と実用という観点から,早くラフに覚えたほうが良くない?ということを主張しておく。

知識の精度があがると選択も楽

まず,ラフでも良いから「書ける」レベルでコマンドを覚えておくと,選択側の勉強が楽になってくる。選択肢のコマンドが速く読めるようになったり,自力でだいたいの回答を作ってから選択肢を見に行けるのでミスもしにくくなる。

また,やり方にもよるけど,学習の中に書きを入れた方が,結果として読みの習熟速度は早くなる,という考えもないことはない。

使うために勉強するなら必須

使うために勉強するなら,よく使う簡単なコマンドは打てないと仕事にならない。また,仮に検索に頼るとしても,日本語から検索するのとコマンドから検索するのでは圧倒的に検索速度が違う。この利点はバカにならい。

あずき本のコマンド問題は,そういう視点での学習用としてはまあ良い難易度だなと思う。問題量は少ないけど。

最後に

では早くから対策しますか,となったときに,いきなり試験対策レベルでやる必要はないことには再度注意しておく。それをやったら挫折になりかねない。例えば,まずは単語と概略のセットをゆるゆると広く(ここ大切・どっから簡単な問題がくるかわからないから)覚えながら,勉強の進行に合わせて暗記の精度を細かくしていく,というのが良いと思う。

本音は打てて常識ってコマンドあるでしょう?ですけど

試験の出題ウェイトがどうであれ,試験勉強しなくたって,ls, cp, mkdir(以下色々)ぐらいは,とりあえすは調べずに打てないと仕事にならなくない?細かいオプションはともかくとして。

この「仕事にならなくないい?」の範囲は人によって違うとして,あまりに打てない(暗記してない・毎回ぐぐってる)でLinux使えます,って言ったらその人の資質を疑われると思う。そういう意味で打てるようにしておくべきでは,と思わないでもない。