昔作った問題(4)逆向きの文章題1

文章題は思考問題のつもりで出題しても,初見でなかったり解く側のレベルによって実質パターン暗記になってしまう。その場合,計算問題出してるのと大差ない。

また,一次不等式の計算問題の場合,何も律義に実社会では手計算で解く必要などない。Excelあたりでじゃーっとシミュレーション風にやって,後はグラフみて方向をえいっと決めればよい。

なので,文章題を出すこと自体に気乗りしない。しかし,文章題を全く出さないわけにもいかない。ということで,私が出した問題はこれ。

問題

以下の(ア)・(イ)・(ウ)に適する数値や文章を記入せよ。

1個(ア)円のパンをx個送る。送料は(イ)円かかるものとする。全部の費用は(ウ)。

このとき次の式がなりたつ。

50x + 700 > 10000

問題自体にアラはある

この問題は,厳密には色々とまずい。まあ,そこは空気を読んでという出題。

空気を読んで答えてといいつつも,数学的に適切なら〇するつもりで作ってる。なんせ採点枚数が少ない試験のため,採点時間がかかることは許容できたので。

なんでもありというのは,例えば,(ウ)に12000とか10000より大きい数を使って文章を作られても文としては成立してしまう。いちおうそういう解答が出てきたら〇するつもりで作った気がする。

また,送料と費用のとこは移項でなんとでも調整できるので,そういう解答もたぶん〇にするつもりで作っていた。

なお,解答欄を狭めに作って配点を薄くとるなどしてぶっ飛んだ解答の被害が少なくなるようには作っている。

ちゃんと作るなら

ある文章題の解答を全部書いておいて,この解答の元の文章題となるような問題文を(ア)・(イ)・(ウ)をすることで完成させよ,となるのだと思う。ただ,それすると問題文ややこしくなるし紙を圧迫するかでこれで妥協した記憶がある。

本当は,文章題を解いたときの立式が以下のようになるような文章題を作れ,とまでしたいんだけど,さすがに採点が大変すぎるのでやめた。