かなり昔に応用情報を受験した

応用情報の午後の対策を記事にでもするかと思って、色々と分析を始めた。ただ、それが書けるのは少し先になりそう。

ただ、そういうのを書くなら自分の経験をまずは語っておかないと、ということでこの記事を書いた。

あまりに一般化できない経験のため、資格試験対策上は、何の役にも立たない記事になっていることに注意しておく。

文系・知識なし・無勉で通った応用情報

私は受験当時は、高校は文系・経済学部出身・専門的な情報処理のお勉強などしたことはない、といった人間であった。その上、無勉で応用情報に突っ込んだ。過去問すらまともに解いていない。

受験当時の知識レベルは、

  • DBの正規化なんて聞いたこともない。SQLも書けない。
  • OSIの7階層もあやしい状況。TCP/IPの4階層の分け方ですらあやしい。
  • サブネットマスクって、固定IP設定しないといけないときにWindowsのあの設定画面に打ち込む数字でしょ?

といった感じ。まあ、無茶苦茶な知識レベルで受験に行ってるわけです

まあ、それでも午前8割・午後7割で通ったわけです。

当時の受験の雰囲気

午前

消去法を駆使して解きまくる。数学っぽい問題はその場で一から考えて、なんとか解く。周囲が早々に退室していく中、こっちは時間目一杯使って解く。もはや午前の段階で疲労困憊である。

午後

以下の問題を選択して問題を解く。 (注 : 当時と今では選択のルールが違う)

問題選択

必答(20点)

経営戦略

選択(16点)

解いた雰囲気

経営戦略(筆答)

経営戦略の問題文を開くと、ゲーム理論の問題が登場。単純な利得表が書かれた問題。これが解けない経済学部生はいない。下手すればセンター政経レベル。後半意味不明の問題はあるが、そこは捨てた。ということで、短時間で0点の回避に成功する。

システムアーキテクチャ

仮想化がどうだこうだと書かれている。しかし、実質は要件からCPUとHDDとメモリの必要量を読み取って、四則演算を重ねていく問題に読める。ただし、問題文の情報量が多いので、注意深く読めればの条件付き。0か100かみたいな問題である。

こういう問題は、0の目が出ると悲惨なのでできれば避けたい。しかし、他に点数を稼げる問題もないので、そんなことを言ってられる状況ではない。100の目が出る方にかけてこの問題を解く。

そして、時間を投入して死にそうになりながら解き切る。

後からの情報によると、この問題は正答率が低かったらしい(公式の講評より)。民間試験会社の講評では、当時の新傾向(仮想化)問題だったらしい。そんなことは、ノー勉でいってるこっちは知るわけもない。

むしろ、(覚えてないと解けない)待ち行列とか出さないでくれてありがとう、という感想しかなかった。

情報セキュリティ

本来は、TCP/IPもわからない人間が解ける問題などない。ただ、序盤にHTTPのメソッドを記号で選択して入れる問題があるのを発見。そこの部分をカンで頑張って選択。あとは適当にそれらしき嘘を書く。

マネジメント3題

とにかくよくわからんけど問題文を読んで答えを適当に書いて半分を期待する。

この経験を普通に記事としてまとめるなら

この体験を素朴にまとめると「応用情報は文系の人間が無勉で行って取れる試験」ということでまとまる。

しかし、本当にそうなのだろうか?さすがにそんなわけはないと思っている。

実はここまでは「自分のほんの少しの経験の積み重ね」「自分の持つスペック」を隠して書いてるのである。

確かに、私の場合、「理系の系統的な情報のお勉強」はしてない。ITを使う仕事もしたことはない。プログラミングもばりばりにできたわけでもないし、アプリケーションの開発もできたわけではない。(そして今も最後の2つはできない)

だから、「経験がない」「(無能)無勉の文系」という部分は嘘を書いているわけではない。では、本当に何も経験と呼べるものがなかったのか?それを洗い出したものを次の記事で書いてみることにする。

実は、今回の記事のテーマは、「(能力のある人が無意識のうちに経験とみなしていない)無形の経験を隠して書かれた体験記にだまされてはいけない」なのである。このことを、自分の体験をだしに書こうとしているわけである。