タイピング練習にしりとりを使う
最近、かな入力の指導を少ししている。その練習の一つで、しりとりをやらせてみた。練習の目的は、あいまいなキーの位置の記憶を、スムーズに引っ張り出させるようにすることである。
練習にしりとりを使うメリットとしては、
- 最後のひらがなと最初のひらがなが同じなので自然と復習ができる
- 声を使うことで音声を補助にして記憶できる
- 寝なくなる
- ゲーム性があるため長時間練習できる
ということがぱっと思いつく。20分ぐらいやらせてみたが、狙い通りの効果はみられた。
そして、ローマ字の初期指導でも「しりとり」は使えるのではないかと思った。
最近、初期段階の指導で音声を取り入れた練習をさせるのが良いのではないか?と考えつつある。初心者の様子を見ていると、ディスプレイの文字を見ながらキーに意識を向けるのが大変そうだからである。
ローマ字の初心者の初期指導でしりとりをやらせるときには、次のようなことに注意してやらせようかと考えている。
- 濁点と小さな文字のない単語に限定させる(使うキーが14キーで済む)
- 画面に濁点のない単語のキーの位置を書いた画像を表示させておく(下を見させないため)
- (可能なら)アルファベットにシールを貼ったキーボードを用意する
ただし、音を聞いて覚えておくことが苦手な生徒には厳しい練習かもしれない。そういう場合は、チャット風で画面でしりとりさせるのが良いのかもしれない。その場合でも、もちろん声は出させる(居眠り防止や記憶の定着の促進)。