時間をかける応用情報のセキュリティ対策(5)セキュリティ以外の分野

残りの分野をどうするかというお話。

ネットワークは仕上げる前提

セキュリティとネットワークは相当知識が重なっている。セキュリティをやっていくと,ネットワークにも手は必然的に出てくる。よって,ネットワークも完璧に仕上げる前提で考える。

セキュリティの中でネットワークはそれなりに仕上げてるので(特に上のレイヤー),時間をかけずに仕上げられるはずである。

セキュリティを1分野目にした理由

理論的にはセキュリティの基礎はネットワークなのでネットワークが先が普通である。しかし,ここではあえてセキュリティを先行にした。

まずセキュリティ,ネットワーク共通として

  • 積み重ねればいつかできるようになる

というのがある。なので長期にやる1分野目としてはどちらも適切。ただセキュリティは

  • 午前の出題比率が高い・午後では必答
  • ネットワークよりセキュリティの方がパターンが限られているように見える

ので,動機付けがしやすい。また,ネットワークと比べたときの挫折リスクとしては,

  • 日常からイメージがしやすいので挫折リスクが少ない
  • ネットワークはセキュリティと違って最初の積み上げからわかったまでの間が長いので最初やると挫折しやすい

となっていることも考慮した。セキュリティをやる中でネットワークに触れたりその必然性を感じてからネットワークをやっていく方が,ネットワークに対して挫折をしにくいという関係もあると思った。

こういうやり方をするとき,瀬戸先生の本はセキュリティだけでなくネットワークからしっかりやろうと書きつつも,親切なのでちゃんとネットワークの章を厚めに作ってくれてることも,セキュリティ先で良いかな,と思った理由の一つでもある。

残りの分野をどうするか?

マネジメントの勉強の限界生産性

マネジメントの特徴は,ゼロにはなりにくいものの,点数をあげる確固たる方法もない。(専門の講師でない人が)マネジメント派は過去問を少しやればなんとかなるというが,安定・再現性という観点からはいかがなものかと思う。

三好先生ぐらい,マネジメントを取るならこういう勉強をして行くと良い,と具体的に方法を提示してくれてるなら,マネジメントも勉強できる分野と見ても良い。ただ,それを読んでいても,行ける人といけない人がいますよという感じにしか見えなく(三好先生の論調もそんな感じ),ネットで楽勝と言われてるほど甘いことは書いてない。

したがって,(一部の特殊能力の持ち主以外)マネジメントは勉強でなんとかならないと割り切る。取るなら超軽い勉強で目標を4割~5割に取ることにする。

セキュリティとネットワークを鉄壁にしよう,ということを書き始めた前提には,こういった残りの分野(データベースを除く)の勉強に対する限界生産性ということについての認識が強くある,ということもある。

間接的な波及効果も期待する

ネットワークやセキュリティの中で身に付けた問題との対話というメタなスキルも活用できないでもない。アルゴリズム・組み込み・DBは毛色が違うが,それ以外は何か通じるものもある。そういう分野を選んで,勉強の成果が転移されることを祈る。

得点戦術例

セキュリティ完璧+NWまあ完璧+浮かせた試験時間とメタスキルで国語系で滑り込むというシナリオが一例としては考えられる。

これは,応用情報のために高度を勉強していく場合の得点戦術とは少し違う考え方である。よくある考え方は,高度をやることで20/20に近い高得点を取る事であるが,それとは違う。要は,

  • セキュリティとネットワークはどんな問題が来ても培った実力で短時間・省エネで12~14を確保する。どんな角度から問題が来ても基礎は絶対に落とさない。そこで残した時間と余裕を国語問題にしっかり投入する。
  • 残りの国語はSC・NWで得たメタスキルによって大コケを避ける。

ということである。

14点戦術の良いところ

セキュリティ(プラスネットワーク)について,どんな問題がきても14点戦術の良いところは,

  • 多少のミスは良いやで無駄な時間をかけずに問題が解ける
  • 細かい記述を詰め切るのに時間と神経をかけなくても良い

20点分の問題全部にそれらしいことが書ける力があれば,6点引かれても14点残る。

身に付けた力は完全正答することに振り向けるのではない(注 : 勉強のときは完全正答できるように仕上げる)。本番で少々のミスは許容して,短時間・省エネで,他の問題を解く余裕を生み出すことに使うと考えるのである。そうすると,勉強や本番で変なプレッシャーもかからずのびのびできる。

国語問題も,大量の時間と全神経を投入して10点~12点を取ってください,ならプレッシャーもそんなにかからない。

システムアーキテクチャが解けると手堅いのだが・・・

なお,万人向けとは言い難いが,セキュリティ・ネットワークをやっておくと,算数(一部数Aの確率)が苦手でないことを前提にすると,システムアーキテクチャが高得点の取れる問題がくる可能性が高くなる。そうなると,国語をシステムアーキテクチャに1題差し替えることができるので,かなり受かりやすい。

これも20点でなくて良い。12点取れば良いという気持ちでいけば良い。全部埋めて,1問ぐらい計算ミス,1問ぐらいうっかりしても良いや的な心境。

NW・SCで確実に28/40で,残り3題全部国語で32/60を確実に,は問題によっては少し怖い。

しかし,NW・SC・SAの3分野で12+14+14のような貯金4点を目指して,国語系問題2つを20/40なら,かなり難易度の下がるシナリオになる。国語系問題で20/40はかなりプレッシャーが緩和される。

国語以外があと一分野欲しい・・・

3分野の国語を勉強そこそこ作戦で行くのはかなり怖さもある。勉強時間に上限があるなら,これで行かざるを得ない。しかし,勉強時間が積み増せるなら,あと一分野手堅い分野が欲しい。できれば問題くじ引きは2題までにしておきたい。

ここから先は,NW・SCと違ってかなり人依存の問題になるので一般論が難しい。

その中でも,比較的人を選ばないのはデータベースではあると思う(12点を安定して取るぐらいなら。)。ただし湯水のごとくの時間投入は前提。

なお,人によってはアルゴリズム・組み込みを取る前提にして,NW・SCで稼いだ時間と少しの点数貯金は生す手もある。この2題は,時間を投入して10点~12点を取ってくださいにすると,かなり気楽な問題になる。

この問題はまた別途考える。

14点を取ろうとして14点を取る戦術とは違うことは再確認しておく

再確認しておくが,ここでの14点戦術は,14点の実力をつけて貯金4点を狙うのではない。実質的にはセキュリティとネットワークの2分野について

  • 全ての問題の解法の要点は見える実力を身に付けて
  • 20点分の問題に対して全て解答に近いことは埋められる。(採点が甘いとか簡単な回なら16点は取れる)
  • 細かいとこで引かれたり1つ2つ穴埋め単語を忘れたりうっかりしても楽勝ですよ

とやる14点戦術である。14点を狙っての14点戦術とは根本が違うことは再度注意しておく。