お上からの資料が出ましたね・・・

お上からありがたい解説資料が出てきた。

だいたい、内容はワーキングの頃から見慣れていることが多いので、いつどこでみたのかがわからなくなってきた。あと自分が日頃いっていることもあるんだけど、それは誰の影響でいったのか自分で考えたのかもわからなくなってきたり。

頭をあまり使わずに書けることをまず書く。

データについては現状のとがった(まともな)教科書を要約したというイメージ

データ周りで色々と書かれていることもあるが、だいたいのことは、数学側も情報側も、今の教科書を少しまともモードで読んで考えて授業するときには言ってきたことが多く書かれてるよね、って感じ。 (ただ、周りの他の人は全然そういう話しはしてなかった。で、私だけが話してるので異端児扱いでひどい目にあってきたけど。)。

数学でいえば、K社の統計の部分、情報でいえばD社とN社のとがった部分をみれば解説に書いてあるようなことが書いてある。今度はそれが全社のスタンダードになってくれのかな、という感じ。

相関と因果の違いの例なんて、今でもばりばりに話すでしょう。普通は(ただし受験が関係ない場合の授業)。総監と因果の件も含め、この手のわかりやすい例を考えるのが授業準備として一番しんどかったとこだし。数学だろうと情報だろうとほぼ似た話をする。

情報に関しては今のD社とN社のをベースにしていれば、次の課程に対して(知識面では)そんなにギャップを感じることはないはず。ただ、自分はそれで理解できても周囲と生徒は理解できないのが大問題ですが。あと、実習教材の用意が無理。生徒実態もだめだめなので。

でも、数学の指導事項にシンプソンのパラドックスとか相関と因果の違いはちょっと違うと思うけど。結局、データとかモデリングは別科目立ててよと思う。

あと、尺度水準は情報で扱うけど、質的データと量的データの区別は数学とか無茶でしょ。尺度水準の発想もセットでしょ。それ扱うなら。

解説読めばよむほど、どっちが数学でどっちが情報とかいうのは言葉の遊びにしかすぎなくなってくる。というか、私は両方の教科書の該当箇所を何社分か熟読して授業してたけどさ。どっちの授業するときも。

自分のことだけ考えれば、異端児扱いだった自分の感覚を正統派として授業できる環境が整った。めでたしめでたしである。ただ、この単位数では絶対うまくやるのは無理だと思うけど(小・中の情報教育はゼロと仮定)。

情報活用能力の説明・・・

おおもとの指導要領では「学習の基盤となる情報活用能力が、中学校までの各教科等において、教科横断的な視点から育成されたことを踏まえ、情報科の学習を通して(以下略)」とあった。そこをどう説明していただけるのかを注目していた。

説明をみると、小学校・中学校ではやってるということをさらっと書いてるだけ。もう少し具体的に書いてもらわないと困りますよ。

だいたい、小学校の総則の解説では、情報活用能力の定義に「事象を情報と情報の結びつきと捉え」と唐突に出てくるだけである。そんなの、情報の教科書みたり情報のワーキングの議論追ってない一般人がわかるわけないだろ的な解説だった。

で、情報の解説をみると、そこと別の部分の資料が引用されていた。そして、「事象を情報と情報の結びつきと捉え」の話とか、いわゆる今までの情報活用の3観点を知識理解・思考判断表現・学びに向かう人間性の3観点でとらえ直したもののそれぞれの文章について解説が入っている。といっても大元の資料は中教審の補足資料から引いてるだけだけど。

はっきりいって、これを小学校・中学校(そして高校)の総則につけておけよといいたかった。小学校・中学校の人たちは、情報活用能力なんてさっぱりわかっていないから、好き勝手に主張を始めるのである。そのとき、文科業界の情報の常識はこれで、ここでいう情報活用能力はそれのことだからつべこべいうな、とびしっと言えるので。

もっとも、高校の一般科目の教師ですら情報活用能力の解説で書かれていることがさっぱりわかってない人も多いのだが・・・・

余談(私の授業のお話は情報ワーキングでいってたことをぱくったわけではない・・・)

統計やモデリングは情報活用能力の一部と明記され、わりと丁寧に説明されていたのが一番良いことである。小学校の解説では一文だけさらっと書かれていたので、情報活用能力には統計とモデリングが含まれると言い切るのは怖い状況だったので。

統計やモデリングに関係する話をしたとき、これを情報とは関係ないことだという周りに言われて、どれだけストレスをためこんだかわからない(今の指導要領解説を使ってそれを叩き潰す準備もしたけど)。

コンピュータが処理しやすい形にすることを考察することも情報といってたけど、これを明記されてよかったよかったである。

私が図などを使っていっていたこととしては(その図を描くと身バレが怖いのでしない)

  • コンピュータは数字を扱うのが得意な道具(というか数字しか扱えない道具)。数字をうまく扱うのは数学を扱うのが自然。よって、いろんなもの・現象をコンピュータフレンドリーな形に直すためには数学が使われている。よって、情報ではある程度は数学的なことを扱わざるを得ない。
  • 物理で現象を数学を表してあれこれやる手法が成功。理系の他でも成功。社会系でもそうなってきた。
  • コンピュータが低コストで計算をやってくれるようになった。そのため、現象を数式に落としてごにょごにゅやる手法は非常に楽にできるようになってきた。となると、今まで数式にしてコンピュータにかけるのもわりにあわなかったものについても、数式にしてコンピュータでえいっとやるようになってきた。占いやKKDよりかはましだから。
  • コンピュータの発展によって、いろんなものを数式とか数字にしてえいっとコンピュータでやる手法がマニア以外でも使えるようになった。よって、一般人もそういう手法(モデリング・統計)の雰囲気を知っておいたほうが良いよね。

なんだけど、だいたい解説に沿った話になってるんだよね・・・これ。

ただ、指導要領解説ぱくってしゃべってたと思われるのがしゃくだけど(ワーキングやる一年前の授業ぐらいでこの話をして、ワーキングの議論がでてきて、自分の授業が何かをぱくった思われたらいやだなと思った。)。