JavaのSilverの黒本を読むときに思ったこと

とりあえずなんとかJavaのSilverを片付けてきた。

この試験,黒本さえ仕上げれば楽勝らしい。そして,淡々とやっていけばこなせるとも書かれている。しかし,スペックの低い私は何度も挫折しかけた。なので,感じたことをだらだらと書いておく。

なお,私のスペックはJava未経験,プログラミングはそんなに得意ではなく,業務でもやったことはありません,のレベルである。

各章の問題と総仕上げ問題の難易度のギャップが大きい

悪いということではない。要は総仕上げ問題までは,範囲を網羅しつつポイントを定着させることを意図した教育的な問題配列になっているということである。各章の問題はポイントがはっきりしていて,学習効果は非常に高いと思った。

問題は,そのノリで総仕上げ問題もいけると考えてしまうのが良くないということ。なお,本番の試験は総仕上げ問題レベルと感じたので,結果的にこのレベルの問題は仕上げないといけない。

勉強時間を見積もるときには,総仕上げの手前まできたからもう大丈夫,でなく,そっからもう一山あるという感じで計画を立てるのが良いと思う。

あと,この特質から考えると,総仕上げの前までは基本知識なので解法暗記気味に全範囲を速いサイクルで回数を回していって,それがきちんと仕上がってから考える形で総仕上げ問題を解く,というようにしたほうが良いとも思う。総仕上げした段階でひっかかった部分はもう一回解説に戻って塗るとか。総仕上げ問題のセット数もそんなにあるわけではないので,そうせざるをえないともいえる。

重い章と軽い章の差が大きい

これは黒本の特徴ではなく,Javaがそういうものということなんだと思う。

1章から5章まではまあ軽いといえば軽いが細かいひっかけをいろいろと学んでいくといった感じ。

6章のインスタンスとメソッド・クラスの継承,7章のインターフェース,抽象クラスは個人的にはものすごく重く感じた。そして総仕上げ問題でもこの章がからむ問題はつらい。Javaで一番大事なとこだから当然といえば当然なのだが。

8章の関数型インターフェース・9章のAPIは軽い。

章の重さで勉強順は決めた

自分は,途中でなんとなくこの構造を把握して,それで勉強順を決めた。自分は8章をまず片付けて(Stream APIの使い方を調べる中でlambdaに時間を使ったので),そっからだらだらとオブジェクト指向の7章・8章以外をやって,気合の入った日に数日かけて7章と8章に手をつけた感じ。7章と8章も,適当にまずは一度やって,そのあと何回か塗り直す感じ。

スッキリにも書かれてる,初学者がこのトピックを一度で塗りきろうとすると危険なので,3度塗りぐらいの前提で読み進めていくのが良い,というのに従った感じ。

総仕上げ問題は取りやすい問題にまずは目を向ける

合格ラインは63%である。

重い問題読んでて疲れてて軽い問題をミスしたというのは最悪である。

軽い問題の解説を完璧に読み込んで落とさないようにする,というのが最重要だと思う。

総仕上げ問題をやってると,重い問題の解説に消耗して,軽い問題の解説を適当に読み飛ばしてしまいそうに何度もなってしまう。そのたびに軽いの落としたら意味ない,と心を整えてた。

知識の全体像を入れる本ではない

個々の解説は丁寧で良く理解できる。しかし,それはある程度の全体像があったうえでのものである。著者も最初のほうでそう言ってる。教科書でなくて問題集なんだから当然。

よって,全体像をつかむのになんかもう一冊本がないと素人にはきつかった。自分はスッキリを使った。特にオブジェクト指向のとこはパーツで暗記にかかると,暗記量が爆発して大変なことになる。そういうアプローチをしていると「2つ選べ」の問題がつらいことにもなる。なので,論理で割り切れるとこは論理で割り切らないとやってられない。というか,論理なしの反復アプローチでここの部分を覚えられる人は違う意味で尊敬する。

同じ本が2冊あると勉強がはかどる

私は1冊電子版をセールで買って,1冊紙版を買ってた。特に総仕上げ問題をやるときは,問題文と解答が同時に表示できた方が良い。解説はわかりやすい。わかりやすいけど見てわかるものでもないしそういう分量でもない。読んでわかるものである。なのでちゃんと読めるように環境整備したい。

もっとも,別デバイスKindle立ち上げれば一冊でも済むが。

全部完璧にしようと気合をいれすぎない

分量に何度も死にそうになった。完璧主義で行くとこれは死ぬと思って,いろいろとごまかしながらやった。例えば,総仕上げ問題を1回目にやったときは死にそうになり,1回で間違えたとこを全部完璧になるまで復習することはあきらめるなど,自分を適度に甘やかして最後までこぎつけた。

アプリにしてほしい

説に臨みたい。1万ぐらいまでなら払うと思った。紙で淡々と解いてると挫折しそうになるので・・・・

スッキリの副読本として良い本だと思った

スッキリだけ読んでるとストーリーはこういう感じで良く分かった,になって結構読み流しがちだったことに気付いた。というのも,黒の解説読んでそんなん知るか,となったときにもう一回スッキリに戻ったらちゃんとここに書いてありましたね,というのが多かったので。なので,スッキリを読み流ししないための素材として黒本を使うのはいいかなと思った。

自分のように,字面読むとか反復のアプローチで暗記は無理,何かの負荷をかけないと理解・暗記できない,といった人にとっては,この勉強でスッキリの内容がそれなりに読めるようになった良かったといった感じ。問題は重箱の隅をつついてる?とも思わないこともないこともあったけど,それを解いたり解説を読むために頭を働かせた内容についてはそんなに悪くなかったと思ってる。