Excelで単にグラフを描く授業ってどこに配当するの?

新課程に向けて色々と趣味で考察している。

以下、根拠・ソースは全て略で、現時点での私の思い込みで書いているので注意。

新課程ではコンピュータの単純操作はノーマルな各教科に振り分け

一般人用語でいうと、Word, Excel, PowerPointは技術や情報が引き受けるのは一切やめるということになる。各教科が教科内容をやる中で活用し、かつ、操作方法を習得されるということになっている。特に、小学校段階で各教科で使うレベルは習得されることになっている。

技術・情報ではいわゆる情報系学部のイントロをやるということになっている。

単純にExcel操作してグラフ描く活動はどこにもない?

文字入力は総合でやれということになっている。文字入力ができれば、Word系・PowerPoint系はまあ使ってるうちになれる。そこは問題ない。

問題になるのはExcelである。Excelはデータを触る中でやっていくことになる。

現状、表にまとめることが3年・棒グラフが4年・割合が5年なのでそれに関連したグラフはそこで扱われる。今度は、中学から代表値が降りてくるのでもう1学年降りて割合が4年ということになる(大丈夫?)。

仮に算数でその活動をするとしよう(総則で「適切に各教科で情報活用はやれということなので適切でしょう」)。現行の学年でいくと、単純に棒グラフを描く活動は4年でできることになる。ただ、4年生にExcelのメニューが読めるのか?と言われると???である。もう1学年落ちると??

割合はただでさええぐい単元である。ここは、算数の時間としては手でグラフを描かして割合を実感させる必然性がある。したがって、あまり表計算には時間が割けない。となると、算数以外で表計算をやる時間をかき集めるしかないか?

4年の国語は地味にえぐい

ここで4年のある会社の国語を見て見ると、アンケートを設計してグラフにまとめてポスターにまとめるという単元が発見された。そして、そしてそれを手でやろうというのである。

高校の社会と情報の教科書と実質的には(レベルは違うが)同じことをやっているのである。

国語はまあ失敗したときのダメージも少ない教科なので、仮にここで表計算を扱うことにしよう。しかし、配当時間が約10時間である。これでどうやって間に合わせろと?

使えるグラフが制約される

この単元をやるときには、割合を使えないので折れ線グラフと棒グラフに限定される。しかも、まだ平均値を習っていないので平均値も考察に使えない。

となると、考察のバリエーションは頻度順に並べるということしかできない。それに合わせるように子どもに質問作らせないとならない。

小学校の先生ってそんな高度なこと考えて商売しないといけないんだ・・・すごい稼業だ。

これgoogle formとかでやろうって発想はないわけ?

こんなの手で集計することに何の国語的意味があるのだろうか。それこそ何かテクノロジー使わせろよと思う。指導要領解説にも「図表を作って報告させるばあいは、作表や作図は国語のメインじゃないから、そこに大して手間かけるな」とある。だったら、コンピュータ楽チンさせるのが普通じゃない?

コンピュータの操作について横に串刺ししたものを作らないと・・・

総則では、計画的に情報活用能力を身につけさせるとある。特に小学校は操作も含めてである。

表計算をシステマティックに扱う単元がない以上、各教科の表計算っぽいところを串刺しにして、とにかく使えるときには表計算ソフト使わせておかないとどうしようもない。社会・理科も串刺しにしてとにかく経験を積ませるしかないところだと思う。

お役所はいらんとこは単元表作らせるくせに(総合との関連とか)、こういう肝心なとこは作らない。ということで自作するしかないな。。。

プログラミングよりこっちのほうがよっぽど問題だと考えてる今日この頃である。プログラミングはキットがあるけど、表計算はキットがないからね・・・